iDeCo(イデコ)とは、個人型確定拠出年金のことです。
今まで、企業では拠出金を自由に運用することで退職金(まとまったお金)や年金資金にするということがよく行われていました。皆さんの中にも「会社の説明会を受けた」「運用指示を出したことがある」という方がいらっしゃるのではないでしょうか。「iDeCo(イデコ)」はそんな確定拠出年金の個人版のことです。自分で掛け金を拠出し、自分で運用し、自分の年金や退職資金として活用するのが「iDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)」です。金融機関などでは「じぶん年金」とも呼ばれます。
近年、たくさんの金融機関で「iDeCo(イデコ)の申し込みができるようになりまた。現在は70もの銀行や証券会社でiDeCoができるそうです。これだけの数の金融機関があると、どこの金融機関を選んだらいいかわからなくなってしまいますね。金融機関を選ぶ前に、そもそも「iDeCoどうしよう」「じぶん年金が良いと聞くけど、実際のところどうなのだろう」と、iDeCoという制度そのものに迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、今回はiDeCoの魅力を知っていただくべく、会話形式で制度のメリットについて解説します。
iDeCoへの加入は、魅力をじっくりと知ってからでも遅くありません!
■iDeCo(イデコ)のメリットは大きく3つ!
・まずはイデコの内容をおさらい
iDeCo(イデコ)は毎月5千円から掛け金を拠出することができます。掛け金は5千円が最低額となり、1千円単位で増やすことができます。
掛け金は自分の好きな金融機関で、自分の思うとおりに運用することができます。掛け金は運用により、将来的に自分自身の「まとまったお金(退職金)」や「年金」として受け取ることができます。年金といえば真っ先に公的年金の代表格である国民年金を連想しますが、イデコは「世代間ではなく将来の自分自身の年金」「自分のために自分で決めて行う年金」という性質があります。同じ年金でも、国民年金とはちょっとだけ性質が違っています。
iDeCo(イデコ)に関しては、難しいことを考えたら、途端に訳がわからなくなってしまいます。年金は深く追求すると非常に難しい分野だからです。だからこそ、iDeCo(イデコ)に興味があり、これから基礎知識を身につけて運用を開始したいという人は「金融機関でできる国主導の『自分がお金を出して・自分が運用し・自分が受け取る』年金。掛け金は月5千円からできる」「まさに自分による自分のためだけの年金」というところを押さえれば、スタート段階としてはOKです。あとは、特徴とも言える「iDeCoメリット」をピンポイントで把握しておきましょう。
魅力をおさえることにより、よりあなたに合ったiDeCo探しの第一歩になることでしょう。
■30歳になったこつこつA子とマイペースB太が「iDeco」のメリットについて話し合う
iDeCoには他にどんなメリットがあるのか、基本的な部分を中心に3つのポイントで見ていきましょう。
iDeCoには「老後資金を準備できるというメリット」「自分のお金がきっちり自分に返ってくるというメリット」「税制優遇があるというメリット」という3つのメリットがあります。この3つのメリットを中心に、iDeCo(じぶん年金)の制度的な側面も知ることが、iDeCoで自分自身の年金計画を立てるキモになります。
ここからは、よりリアルにiDeCoについて知っていただくために、A子とB太という二人の兄弟の会話で見ていきます。姉のA子は、こつこつ貯蓄することが得意なタイプです。貯蓄やお金に対して熱意も持っています。対して弟のB太は、貯蓄しようと頑張ってもすぐに使ってしまうタイプです。貯蓄そのものよりも、新サービスなどに興味津々なタイプです。お金への考え方がまったく違う2人は、iDeCoのメリットをどのようにとらえているのでしょうか。
兄弟の物語は、弟であるB太がiDeCoのチラシを銀行の窓口からもらってきたところからスターとします。ダイニングのドアを開けると、預金通帳を眺めながら唸る姉のA子が座っているのでした。

⓪兄弟の貯蓄感!こつこつ預金も難しい時代












1,老後資金を無理なく準備できるというイデコの魅力










2,イデコの掛け金は自分に返って来るという循環

















3,イデコの運用益には税制優遇あり!控除の対象にも


















慌ててリビングを出て行く姉・A子の背を見送りながら、B太は思った。これは、数日も経たないうちに姉はイデコマスターになってしまうに違いない、と。
■まとめ
iDeCo(イデコ)は個人型確定拠出年金です。自分で掛け金を拠出し、自分で運用し、自分で受け取ります。まさに「じぶん年金」です。
iDeCoには「手軽に老後の備えができる」「自分のための年金であるという性質が強い」「税制優遇がある」という大きな3つのメリットがあります。老後の生活を考える上でも、老後資金のサポート約としても、そして老後資金の柱としても、活用次第で資金計画に幅が生まれる存在がイデコです。
iDeCoは各金融機関で扱っています。iDeCoの基本とメリットを頭の片隅に置いて、まずは気になる金融機関の資料を請求するところからはじめてみましょう。