相続の前に考えておきたい「葬儀」!いくらかかる?助成金はある?

おばあちゃんがダイニングで洗濯物をたたんでいます。点きっぱなしのテレビでは、ニュース番組が時事問題を報じていました。季節はそろそろ秋。9月9日には菊を愛でる慣習のある「菊の節句(重陽の節句)」があり、そろそろ気温もぐんと下がってきたと感じられる頃のことでした。

祖母
「お葬式・・・ねえ」

おばあちゃんは、ニュース番組で報じられている時事問題である「葬式」について、洗濯物をたたむ手を止めて考えはじめました。おばあちゃん、そしておばあちゃんの夫であるおじいちゃんの世代にとって、葬儀はとても身近な問題です。なぜなら、年金をもらう世代になると、同窓生や友人などの訃報が若い頃よりぐんと手元に届くようになるからです。訃報を耳にするたび、そして葬儀に呼ばれる度、「他人ごとではないな」と感じるのです。

しかし、ニュースで報じているのは、年金世代の訃報についてではありません。最近おじいちゃんが熱心に勉強している相続のことでもありません。相続の前段階ともいえる「葬儀に関するお金の問題について」でした。

 

■相続があれば葬儀もワンセット!どのくらいお金がかかるの?

 

祖父
「どうしたんだい、母さん。何か面白い番組でも放送しているのかい?」
祖母
「あら、お父さん。ええ、実はね、テレビで葬儀費用の特集をしていたものだから、つい」
祖父
「葬儀か。私や母さんにとっては身近な問題だな」
祖母
「そうなの。テレビで報じていたのですけど、葬儀費用の平均は196万円なんですって(「日本消費者協会による調査」)。葬儀には何度も呼ばれていますけど、やっぱりお花を用意したり、会場を予約したり、色々あるじゃないですか。かなりお金が必要になるんだなあとびっくりしたんです」
祖父
「お坊さんへのお布施も考えなければいけないな。特にお布施は『気持ち』といわれるから、難しいところだ。気持ちは金額換算できないから、ある人にとっては100万円で、ある人にとっては10万円ということもあり得る。私たちが葬儀に呼ばれて香典の金額で悩むこともあるし、いや、葬儀というのは本当に難しいものだな。・・・なるほど、データによるとお坊さんへのお布施額の平均は40万円くらいなのか。かなり高額だな」
祖母
「そうね。でも、やっぱり一番費用がかかるのは葬儀の式場代みたいですよ。196万円という葬儀費用平均のうちの約67パーセントが葬儀社への支払いに充てられるみたいですもの。私たち、最近よく相続のことを話し合いますけど、相続の前段階として『誰かが死んで葬儀を出さなければいけない』ということも考えておかなければいけないですよね」
祖父
「そうだな。普段、相続の話で盛り上がっているが、相続が発生するということは家族の誰かが亡くなるということで、家族が亡くなるということは葬儀費用と無関係ではないということは、考えておかなければならない問題だ」
祖母
「息子たちにも葬儀費用のことで苦労をかけるかもしれないですものね。遺産がどうなるかということも大切ですけど、葬儀にかかるお金のことも今の内から色々知っておかなければいけないですね」
祖父
「そうだな。相続に隣接した大切な問題だ」

 

■葬儀の助成金とは?相続前に考えておこう

 

葬儀の話をすると「何を不吉なことを!」と思うかもしれません。しかし、相続と葬儀は切っても切れない関係です。なぜなら、相続は民法882条により「相続は死亡によって開始する」と定められているからです。相続を考えるためには、死や葬儀といった問題を避けて通ることはできません。

近年、相続についてもよく取り上げられるようになりました。そして、相続と同時に死に関する重要な問題である葬儀に関する問題も取り上げられるようになりました。お坊さんに支払うお布施が高額などの理由により、大手通販サイトがお坊さんによる供養を商品として打ち出したことも記憶に新しいのではないでしょうか(参考 : https://www.amazon.co.jp/%E3%81%8A%E5%9D%8A%E3%81%95%E3%82%93%E4%BE%BF-%E6%B3%95%E4%BA%8B%E6%B3%95%E8%A6%81%E6%89%8B%E9%85%8D%E3%83%81%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88-%E7%A7%BB%E5%8B%95%E3%81%AA%E3%81%97/dp/B018HVTRXO)。相続や遺産という話に入る前に、まずは「葬儀代どうしよう」という話になるのです。年金の受給年齢も引き上げられるというニュースも度々テレビを賑わわせており、全ての世代にとって気が気ではない問題になっています。

そこで、制度について知識を深めておきましょう。

 

■新宿区と江戸川区の助成金制度とは(一例)

 

祖母
「さっきテレビで見たんですけど、葬儀に使える助成金の制度があるそうですよ」
祖父
「助成金?」
祖母
「ええ。さすがに葬儀費用の全額や半額とはいきませんけれど、喪主もしくは葬儀を取り行った人が自治体などから数万円くらいの助成金をもらえるとか」
祖父
「・・・数万円くらい? 何だかぼんやりした話じゃないか、母さん」
祖母
「自治体によって金額や手続きが少しずつ違うようなんです。例えば新宿区の場合、後期高齢者医療制度に加入している人が亡くなった場合に手続きをすれば7万円が支給されるようです(参照 : http://www.city.shinjuku.lg.jp/hoken/koreiiryo01_002020.html)。江戸川区の場合は、国民健康保険の加入者が亡くなった場合に手続きをすると7万円の支給になっていますね(参照 : https://www.city.edogawa.tokyo.jp/kurashi/iryohoken/kokuho/kyuhu/sinsei/kyuhu09.html)他の自治体にも同じような制度がありますが、金額が異なる場合があるようですね」
祖父
「葬儀費用全体で見れば微々たる金額だが、私たちが死んだ時にこの制度を知っておけば、息子たちの役には立つんだろうな」
祖母
「そうですね。あと、相続にも気になる新制度ができて・・・」
祖父
「相続の新制度だって!?」
祖母
「まあまあ、そろそろ夕飯の時間ですから、相続の新制度の話は次回にしましょう、お父さん」

 

おばあちゃんが洗濯物を持って立ち上がりました。

おじいちゃんを見て微笑みました。

祖母
「お父さん、夕飯は何にしますか?」
祖父
「そうだな。寒くなって来たから、そろそろ温かいものが食べたいな、母さん」

お悩みごとは無料相談をどうぞ!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

ABOUTこの記事をかいた人

老後のお金と暮らし

老後に向けての「年金対策」「資産運用」。老後になったときの「実家の売却や運用」「有料老人ホームなどのご紹介」まで、「老後のお金と暮らし」をファイナンシャルプランナーが専門的な立場からサポートします。どんなことでもお気軽にご相談ください。