おばあちゃんがダイニングで洗濯物をたたんでいます。点きっぱなしのテレビでは、ニュース番組が時事問題を報じていました。季節はそろそろ秋。9月9日には菊を愛でる慣習のある「菊の節句(重陽の節句)」があり、そろそろ気温もぐんと下がってきたと感じられる頃のことでした。

おばあちゃんは、ニュース番組で報じられている時事問題である「葬式」について、洗濯物をたたむ手を止めて考えはじめました。おばあちゃん、そしておばあちゃんの夫であるおじいちゃんの世代にとって、葬儀はとても身近な問題です。なぜなら、年金をもらう世代になると、同窓生や友人などの訃報が若い頃よりぐんと手元に届くようになるからです。訃報を耳にするたび、そして葬儀に呼ばれる度、「他人ごとではないな」と感じるのです。
しかし、ニュースで報じているのは、年金世代の訃報についてではありません。最近おじいちゃんが熱心に勉強している相続のことでもありません。相続の前段階ともいえる「葬儀に関するお金の問題について」でした。
■相続があれば葬儀もワンセット!どのくらいお金がかかるの?









■葬儀の助成金とは?相続前に考えておこう
葬儀の話をすると「何を不吉なことを!」と思うかもしれません。しかし、相続と葬儀は切っても切れない関係です。なぜなら、相続は民法882条により「相続は死亡によって開始する」と定められているからです。相続を考えるためには、死や葬儀といった問題を避けて通ることはできません。
近年、相続についてもよく取り上げられるようになりました。そして、相続と同時に死に関する重要な問題である葬儀に関する問題も取り上げられるようになりました。お坊さんに支払うお布施が高額などの理由により、大手通販サイトがお坊さんによる供養を商品として打ち出したことも記憶に新しいのではないでしょうか(参考 : https://www.amazon.co.jp/%E3%81%8A%E5%9D%8A%E3%81%95%E3%82%93%E4%BE%BF-%E6%B3%95%E4%BA%8B%E6%B3%95%E8%A6%81%E6%89%8B%E9%85%8D%E3%83%81%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88-%E7%A7%BB%E5%8B%95%E3%81%AA%E3%81%97/dp/B018HVTRXO)。相続や遺産という話に入る前に、まずは「葬儀代どうしよう」という話になるのです。年金の受給年齢も引き上げられるというニュースも度々テレビを賑わわせており、全ての世代にとって気が気ではない問題になっています。
そこで、制度について知識を深めておきましょう。
■新宿区と江戸川区の助成金制度とは(一例)









おばあちゃんが洗濯物を持って立ち上がりました。
おじいちゃんを見て微笑みました。

