主介護者に介護の負担が偏っていませんか?周りの手助けが必要です!!

在宅介護における介護は往々にして主介護者に負担が偏りがちです。それは日本人特有の、自分に関係のないことには手を出さない、周りに迷惑をかけたくないなどの感情により引き起こされます。

主介護者が要介護者に対しての息子である男性であれ、娘であれ、嫁であれ性別に関係なく起こる状況です。介護サービスが充実してきている現在でも介護に追い詰められてしまう人がいるのはこのような原因があるからかもしれません。

 

一人で抱え込まない、込ませない!!

 

「姉さんたちどこか出かけたのかな。こんな写真がタイムラインに上がってたよ。いいね、春だからね。」
「きれいな写真ね、うらやましいわ。最近花を見る余裕もないわ。まあしょうがないわね。」
「なんだか俺も忙しくて、仕事が。」
「仕事が忙しいほうがいいわ、きっと。誰にもわかってなんてもらえないわ、こんなの。」
「だってお前が親を見るって言って決まったことじゃないか。それに俺が長男だから、しょうがないんだ。今更何を言い出すんだ。」

 

要介護者である認知症要介護2の母親を在宅で世話する家族の例です。週3回近くのデイサービスを利用するようになり一年ほど経っています。

少しずつ認知症状が進んでいますが、嫁に対してはいまだに嫁として接するのでデイサービスが休みの日は家でぎくしゃくすることがあります。

失禁も時折あるのですが頑としてそれを認めず、介護をされたくないのでどのように関わっていったらいいのか悩むことが多くあります。

長男の嫁が親を見るというよくある状況ですが、多くの場合いつの間にかそれが当たり前のことになり、弱音を吐いても愚痴のように聞こえ、気持ちを理解されないことがあることでしょう。

それでもどんな気持ちであっても表してみることで自分自身の気持ちの整理もでき、他の人が状況に気が付いてくれることもあるかもしれません。

この例ではこのあと長男が会社で同僚に話すことになり、同じような状況を経験した同僚が介護の大変さについて改めてアドバイスをくれたのです。

「今日会社で同僚に、奥さんをもっと気遣ってあげないと疲れ切って今度は奥さんが体壊しちゃうぞって言われたんだ。忙しくて気が付いてあげれなくてごめん。俺が家にいられるときはお前がちょっと出かけられるようにするかな。」
「そうだったのね、わかってくれるひとがいてよかったわ。やっぱり同じよう に悩んでいる人もいるのかな、別におかあさんを看るのが嫌だと言うわけではないの。ただ私が看ること自体おかあさんはまだ嫌がっているし、どうしていったらいいのかわからないだけなの。」
「確かにな、頑固なばあさんだからな、また姉さんたちと最近の状況話してみるかな。」

このようにして気持ちを表すことで、自身の気持ちが理解されたというちょっとした安心感により、また怒られながらも介護をしていく力が与えられたのです。

 

役割分担をしていく

 

「姉さんたちもいつも気にはしてるみたいだよ。それに今は向こうのおやじさん入院しているみたいだから少しは何かできるかもしれないな。」
「そうなのね、お姉さんたちに会ったらおかあさんもきっと気分良くなると思うわ。私とだったら絶対買い物なんて一緒に行ってくれないけれど、お姉さんたちとだったら喜んでいくんじゃないかしら。」
「そういうものかな、女性って色々難しいんだな。」
「そうよ。そういえば今日ケアマネさんから連絡があって来週介護保険の更新時の会議があるみたいだから、お姉さんたちが来れるなら、あなたも一緒に出席してきたら!ちょっとケアマネさんにまた聞いてみるわ。」
「そうか、じゃあ日曜日の予定を開けておけるように言ってみるよ。」

こうして主介護者に少し偏っていた負担に家族が気が付くようになり、サポートしていくための動きができたのです。

この家族の場合、お姉さんたちの家のおじいさんが入院している間は日曜日にお姉さんが迎えに来てお姉さんの家で一晩泊り、そのまま朝デイサービスまで送っていくという方法がとられることになりました。

例えば介護サービスを増やすなどして主介護者が空白の時間を持てるようにすることもできます。また現在はデイサービスでも延長サービスがあるため、家族の都合に合わせて対応することが可能になってきています。

連絡を密に取りながら様々な方法を活用しそれぞれの役割分担を果たしていくなら大きなストレスを抱える前に対処することができるでしょう。

このような対応をとった結果、主介護者であるおかあさんは日曜日に家の仕事を置いて外に出かけられるようになり久しぶりに友人と食事をするという夢をかなえることができました。

要介護者であるおばあさんも娘たちと買い物をして食事をして好きな話をして気持ちが少し紛れるようになったのか、お嫁さんの介護に対する拒否反応が少し和らいできたようです。

認知症は進行性の病であるため、その進行に応じ今は何ができるかその都度考えていくことが必要でしょう。その都度、要介護者を取り巻く家族の役割も変わっていくのです。

 

まとめ

在宅介護は主介護者に負担が偏りがちであり、その状況を一緒に住む家族でさえ把握していないことがあります。認知症の症状への対応は専門職のひとでさえサポートやアドバイスを必要とする難しいものです。

周囲の助けなしでは、予期できない症状への対応で心身ともに疲れ切ってしまうのです。

家族であれば夜間を共に過ごす必要がありますが、夜間に認知症状が強く出ることが多くあり、昼のデイサービスでは落ち着いていた人が夜家では、怒ったりわからないことを言ったりおかしくなってしまうということもあるのです。

また家族特有の感情的な壁もあるでしょう。主介護者になったとしてもすべてに一人で対処しなければならないというわけではありません。

みんなで対処することにより、長いかもしれない在宅介護の道のりを少しでも負担を少なくしながら乗り越えていくことができるのです。

お悩みごとは無料相談をどうぞ!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

ABOUTこの記事をかいた人

老後のお金と暮らし

老後に向けての「年金対策」「資産運用」。老後になったときの「実家の売却や運用」「有料老人ホームなどのご紹介」まで、「老後のお金と暮らし」をファイナンシャルプランナーが専門的な立場からサポートします。どんなことでもお気軽にご相談ください。