便秘は侮るなかれ!高齢者と便秘について

「最近、おばあちゃんが便秘だから下剤を買ってきてほしいって頼まれているの」
「昔から便秘がちだったんだろ?」
「ううん、ここ最近特にひどいらしいのよ」
「そうなんだね。加齢していくと便秘ってなりやすくなるのかな?」

 

若い方でも便秘がちな方はかなり見受けられます。これは特に女性の場合、腸の動きを抑制する女性ホルモンの影響と言われています。65歳以上になると男女差がなくなり、加齢による便秘が急激に増えます。

20歳で男性が1000人当たり約5人程度、女性が約40人程度ですが、それが70歳になると男性で約60人、女性で約80人という調査もでています。(2013年国民生活基礎調査)

便秘の厄介なところはいったん慢性的な便秘になってしまうと完全に治癒することはないということです。さらに便秘になると生存率が低くなるというデータもでています。排便時の力みなどが脳卒中や心臓疾患に関連したり、腹部膨満感や腹部不快感などにより、身体的、精神的に生活の質を落としたりすることもでてくる病気なのです。

 

便秘の原因を探ろう

「こないだの新聞に慢性便秘に対しての診療指針の作成を進めているという記事がでていたな」
「そういうガイドラインがでたということは便秘が病気として認知されたってことよね」
「そうだな。それだけ治療が難しいってことになるな」

 

高齢者における便秘の原因は多岐に渡ります。その原因を一つずつ見ていくことにしましょう。

まずは身体の活動量が減ることにより、腸の動きが鈍くなります。これにより、腸の中に便が溜まり、便秘になってしまいます。また、腸を動かす神経の動きも鈍くなるのも腸の動きが鈍くなる原因ともされています。

また、食事量や水分量が低下すると便秘になりやすくなります。そもそもの便をつくる食事量が減ればそれだけ量や回数が減るのは当然のことと言えます。

 

便秘とうまく付き合っていくこと

「加齢とともに腸の機能が弱くなるから、便秘になるのは当然のことだよな」
「そうよね、若い時より気を付けて見ていかないと悪化するだけよね」

どうすれば、排便を促すことができるのでしょうか。

まずは食事量の確保が大切になります。特に食物繊維や脂肪をきちんと摂ることを意識しなければいけません。

食物繊維には便のカサを増やしてくれる役割があります。食事量が減ったとしても食物繊維によって、量を増加してくれます。そして、脂肪には潤滑油的な要素があるのでスムーズな排便を促すことにもつながります。ごまなどの種実類から摂ると良いでしょう。

また、腸の動きを活発にすることも重要になってきます。食べることで刺激につながることもありますし、マッサージなどでも刺激につながります。

食べることは例えば、柑橘系や冷たい牛乳、穀類や豆類などビタミンB1を多く含むものを食べると良いとされています。刺激と聞けば、冷たいものを想像しやすいですが、温かい飲み物でも腸は刺激されます。つまりはきちんとした食生活を始めることが便秘改善の最初の第一歩となります。

また、マッサージも効果があります。腸の形にそって、「の」の字でマッサージすると腸が刺激されます。特に寝たきりの方で、トイレで排便できない方には効果的です。

 「私たちでもできそうなところはいっぱいありそうね」
「そうだね。自然排便ができることを目標にしておばあちゃんにも頑張ってもらおう」
「日々の生活から少しずつというのが大切ね」

 

便秘が改善されるということ

最後に便秘治療のゴールはどこにあると思いますか?

毎日でていることでしょうか、回数でしょうか。そのどちらでもありません。便秘治療のゴールは便の形状の正常化です。適度な軟らかさを持ったバナナのような便で完全排便を目指すことが大切です。そのために今回お話しした便秘改善の方法がお役に立てればと思います。

現在の日本において、病気として扱われにくい便秘ですが、高齢社会において加齢による便秘の方が増える一方となります。正しい知識を持って、対処することが求められていくでしょう。

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