相続対策の豆知識!遺言書は「たくさん」あるって知ってる?

ツツジの季節もそろそろ終わりという頃、伊東家におじさんが遊びに来ました。先日、おじいちゃんとおばあちゃんが温泉旅行で買ってきたお土産のお礼としてケーキを持ってきてくれたおじさんは、伊東家のおとうさんとおしゃべりをしています。最初は世間話でしたが、やがて話題はおじいちゃんとおばあちゃんが最近よく話している「あること」に。

おじさん
「最近、父さんと母さんがよく相続対策の話をするようになったんだが、もしかして兄さんが原因なのか?」
「別にお前抜きで『遺産は全部俺の物』とか『父さん、遺書で俺だけに遺産を全部渡すように書いてくれ』なんて言ってないぞ。『うちには財産が少ないから遺産相続争いなんてあり得ない』と言っていたから『そんなことはない。対策が重要』と説明しただけだよ」
おじさん
「いや、別にそういう心配をしているんじゃないよ。この間、母さんがうちに温泉みやげの饅頭を届けてくれたんだが、その時に生前贈与をするとかしないとか、難しいことを話していて気になったんだ。ほら、母さんは一度気になると色々調べるタイプじゃないか。父さんと温泉旅行に行くことになった時も花の見頃を調べていたらしいし。今度は相続問題が気になったのかと思ってさ」
「母さん、お前の家でもそんなことを言っていたのか」
おじさん
「うん。だから、兄さんとそういう話になったのかと思ってきいてみただけなんだ。まあ、俺は別に実家を継ぐつもりもないし、そういうことは兄さんが中心になあってやってくれていいよ。正直、面倒だし」
「おいおい、お前もそんなことを言うのか」
おじさん
「・・・と言っても、俺には相続知識がぜんぜんないから、遺言と言われても正直さっぱりなんだよ。母さんも言っていたが、遺言書なんて『金持ちのためのもの』という印象しかないからな。うちの実家の父さんと母さんが遺言をすると言い出した日には、資産家じゃないからいらないんじゃないか?と思うだろうね」
「本当に興味がないんだな。いいか、遺言はよく知るととても深いものなんだぞ。お前だってある日お世話になる可能性だってある」
おじさん
「遺言書に?俺が?いやいや、だって、俺だって財産なんか持っていないよ。遺言書なんて考えたことがないし、調べたことすらないよ」
「それが一般的な認識なのかもな。実は遺言はたくさん種類があるんだ。人間誰しも死ぬじゃないか。死ぬからこそ知っておきたいのが遺言についての知識なんだ」
おじさん
「遺言ねえ」

 

遺言書は7種類?いつかのために知っておきたい知識

 

話題はおじいちゃんとおばあちゃんが話していた「相続」について。どうやらおばあちゃんは息子(長男)から聞いた相続知識を息子(次男。おじさん)の家でも披露していたようなのです。

おじさんにとって、おばあちゃんの話していた相続知識は「うちはお金持ちじゃないから関係ない」「ましてや遺言なんて遠い世界の知識」という感じだったようですよ。しかし、お兄さんは弟の印象を否定します。確かに世の中の多くの人にとって、相続対策の中でも特に遺言書は「お金持ちのためのもの」という印象があるかもしれないですね。しかし、決してそうではありません。

実は「遺言書」には「たくさん○○がある」という特徴があるのです。この特徴があるからこそ、遺言書は決してお金持ちのためのものではないと言うことができるのです。

「遺言書にはいくつも種類があることを知っているか?」
おじさん
「種類?いや、兄さん、遺言書は遺言書だろう。種類なんて、意味がわからない」
「そうでもないだろう。よく公正証書という言葉を耳にしないか?遺言書には自分で作る遺言書と公正証書で作る遺言書がある」
おじさん
「なるほど。2種類あるわけか」
「いや、公正証書で作る遺言も2種類ある」
おじさん
「じゃあ、合計で3種類か。ややこしいな」
「一般的に使われている遺言だけでなく、緊急時に使える遺言もある。簡単に説明しても7種類はあるぞ」
おじさん
「え、遺言にはそんなに種類があるのか!」
「ああ。遺言や遺言書という言葉はあくまで総称で、厳密にいうと遺言には『どうやって作るか』『どんな時に使うか』によって種類があるんだ」

そうなのです。実は一言に「遺言」「遺言書」といっても、たくさんの種類があるのです。

  1. 自筆証書遺言
  2. 公正証書遺言
  3. 秘密証書遺言
  4. 伝染病隔離者遺言
  5. 船舶遭難者遺言
  6. 緊急時遺言
  7. 在船者遺言

以上が主な遺言の種類です。

一般の人が遺言という言葉から連想するものは主に1から3の遺言ではないでしょうか。4から7は普通に生活しているとあまり馴染みのない遺言ですが、自分が急病で入院しなければならない時などに知っておくととても役立ちます。

ミステリー小説でも使える知識です

おじさん
「へえ、遺言には6種類のあるんだな。ちょっと興味が出てきたよ」
「だろ?こういうことをちょっと知っておくだけで相続が争族化することを防ぐことができるんだ」
おじさん
「いやあ、やっぱり相続にはまだあまり興味はないんだよなあ。・・・でも、こういうことを覚えておくとミステリー小説を読む時に役立ちそうだろ?俺も調べてみようかな」
「母さんに負けず劣らず、お前も気になると調べるタイプだよな。まあ、将来的に役立つ知識を習得するなら、切っ掛けは何だっていいのかもしれないな。今度会った時にどれくらい調べられたか、遺言書のテストをしてみるか?」
おじさん
「それもいいな。楽しみにしていてくれ、兄さん」

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