ワンコインでできる空き家管理もある?空き家問題に使えるサービスとは?

桜の季節が終わりを告げようとしています。桜が終わると今度はツツジの季節です。
日本の各地では、桜祭りが開かれた公園でそのままツツジ祭りが開かれることも多いでしょう。
桜とツツジの両方で名所に指定されている公園もありますね。麗らかな春の終わりにツツジを愛でる。最高です。

前回、相続の揉めことは何も遺産がないことだけが切っ掛けではないことを知ったおじいちゃんとおばあちゃんは、争続という名の揉め事の芽を一つでも減らすため・・・というわけではありませんが、二人で温泉旅行にやって来ました。貯蓄を切り崩し、温泉とツツジを楽しもうという旅行です。
前回の記事⇒うちに遺産はありません!それでも相続で揉めるって本当?

しかし、いざツツジで有名な温泉街にやって来ると、おじいちゃんとおばあちゃんの予想はちょっとばかり外れてしまった様子。どういうことでしょう?

 

観光地でも空き家問題?

祖母
「ねえ、お父さん。ちょっと空き家が多すぎると感じませんか?」
祖父
「そうだなあ。ツツジは綺麗だが、ところどころちゃんと剪定されていないツツジを見かけるな。有名な観光地だと聞いていたんだが、これでは期待外れだぞ」
祖母
「テレビやインターネットでは凄く綺麗に見えたのですけどね。どうしたのかしら?」

温泉から伸びる道には他にも温泉旅館が建ち並び、旅館の間にはぽつぽつ民家も見受けられます
。庭先にはツツジの名所に相応しく、ピンクや白、赤いツツジが咲き乱れています。しかし、気になるのはツツジの枝が伸び放題になっていること。そして民家に人気がなく「売家」の看板があちこちに見受けられることです。
これでは有名なツツジの名所であり、温泉地でもあるという観光地がゴーストタウンのように感じられてしまいます。「これがネットやテレビで取り上げられていた観光地!?」と思わず看板で確認してしまったくらいです。旅行を楽しみにしていたおじいちゃんとおばあちゃんはびっくりしてしまいました。

近くで二人の同じくらいの年代の男性がツツジの選定作業をしています。おじいちゃんとおばあちゃんは思い切って男性に話しかけてみました。

祖父
「こんにちは、精が出ますね」
祖母
「こんにちは。ツツジのお世話をしていらっしゃるのかしら」
地元の人
「やあ、こんにちは。ご夫婦で旅行ですか。ツツジはちょうど見頃ですよ。ゆっくり観光していってください」
祖父
「とてもいい温泉でした。ツツジも綺麗ですね。ですが、少し気になってしまってね」
地元の人
「ああ、もしかして、ツツジが剪定されずにぼうぼうになっていることですか。いや、困りましたね。なかなか自治体の方も手が行き届かなくて」
祖父
「こちらのツツジは自治体で世話をなさっているのですか?」
地元の人
「ええ、そうなんです。私はシルバー人材センターに所属しているのですが、ツツジの剪定はよく依頼をいただきますよ。このあたりのお宅は空き家ばかりでしょう。都会にいる相続人から、よく家のお世話を頼まれますね」
祖母
「それで庭先のツツジを剪定なさっているのね。でも、綺麗になっているお宅と、放置されているように見えるお宅があるのはどうしてかしら」
地元の人
「それはね、奥さん、相続人が家の状況をわかっていないからなんですよ」

観光地なのに管理が行き届かないという問題も

地元の人
「家を相続したらそのまま放置されるんです。家はある程度、そのままの姿を保ちます。ですが、家の周りにはどんどん草がはえますし、名物のツツジだってこの通り伸び放題です。自治体で管理している分や、都会にいる相続人が気にして依頼してくださる家はいいのですが、そういう家ばかりではないですからね。働く場所も観光ホテルなどしかないということで、若い人も自治体から出て行ってしまいます。残されたお年寄りもそのうち亡くなって、家が放置されてしまうんですよ。観光地は印象が大切なのですが、自治体の方も空き家とはいえ勝手に入ってツツジの世話をするわけにはいきませんからね。家の周りも酷いですが、お墓なんて雑草に飲み込まれてしまっているものもありますよ。空き家が出ると、観光地はイメージダウンに繋がってしまうから大変なんです」
祖父
「ツツジが綺麗に剪定されているものと、されていないもので段になってしまっていますからなあ。ちょっと不思議な光景です」
祖母
「空き家の中には温泉の権利付きのものもあるのね。こんなに素敵な権利がついていても売れないものですか?」
地元の人
「なかなかですね。権利がついているということは、権利に関する出費もあるということですから。家が売れないと、けっきょく税金収入が減りますからね。そうすると、観光産業が売りの自治体なのに観光自体に税金を割けなくなってしまうという悪循環なのですよ。花見はいいものですが、管理が行き届いてこその花見です。でも、中には花見に回す資金がなくて、夜桜をしたくても費用削減のためにライトアップを見送る自治体まであるそうで。そうするとさらにお客さんが減ってしまうという、さらなる悪循環を生むわけです」

次の仕事があるからと、シルバー人材センターのおじさんは行ってしまいました。おじさんが剪定した後のツツジはすっきりとし、綺麗に花を咲かせています。

東京の空き家率も10パーセントを越えているといわれています。他都道府県の空き家率も平均で数パーセントほどだと言われています。空き家が増えると税収が減るという問題は、日本人の大好きなお花見にも連鎖的に影響を及ぼしてしまいます。

家自体は大丈夫だからと放置しているのも問題です。
家がダメージを受けていなくても、庭やお墓が雑草でぼうぼうになってしまいます。庭の木々の剪定が行われていないと、特に観光を売りにしている自治体にとっては大きな痛手です。
観光を売りにしている自治体は景観で勝負していることも多いからです。綺麗に整備された街中に庭が荒れた空き家があると、それだけでマイナスイメージになってしまいますよね。

不動産を相続してしまったら、確かに税金や管理への支払いが負担になります。売却をするにしても、売却が済むまで家をどうするか、家だけでなく庭はどうするか、そしてその空き家の主が使っていたお墓をどうするかは考えなければならない問題です。

空き家の主が遠いところに住んでいると、なかなか空き家管理ができないという問題があります。対策としては、「近くに住む人の手を借りる」という方法があります。

ふるさと納税やシルバー人材センターの活用も

ツツジを剪定していたおじさんが所属するシルバー人材センターに庭やお墓の管理を頼むという方法がまず一つです。

もう一つの方法としては、ふるさと納税を使うというものがあります。前者は多く地域で選択可能な方法であり、後者はふるさと納税に空き家の管理サービスを置いている自治体でのみ選択できる方法です。ふるさと納税の返礼品としてお墓掃除や空き家のちょっとした掃除を選択することもできますので、遠くの自治体に不動産を持っている人は積極的に使うことをお勧めします。

 

ワンコインから始められる空き家管理サービスもある!?

 

他には、ワンコインからできる空き家の管理サービスもあります。
空き家問題は遠くに住む相続人にとっては頭の痛い問題です。特に金銭的な負担において、まさに胃痛を覚えるほどの負担が発生します。しかしワンコインからできる空き家サービスであれば、負担可能だという人もいるのではないでしょうか。

空き家の管理にはとてもお金がかかるという印象があるはずです。
確かに税金や管理費用を合計すると、かなりの額になることでしょう。「じゃあ無理」と投げ出してしまいたくもなりますが、空き家が他人に損害を与えてしまうと、責任追及をさせる可能性があります。また、今回の自治体のように、まったく管理をしていない空き家と、手入れをしている家では、景観に及ぼす影響が違ってきます。
たまに所有している空き家を見に行ったら、周囲との違いに愕然としてしまったということもあり得るかも。

祖父
「そう言えば、手頃な金額から始められる空き家管理サービスを聞いたことがあるな」
祖母
「手頃って・・・どのくらいの金額からですか?」
祖父
「ワンコインで500円、いや、100円から始められたような気がするぞ」
祖母
「あらまあ、そんなにお安い金額から?」
祖父
「ああ。100円では家の中や庭まで手入れしてくれるわけじゃないんだが、家を見回って、写真付きの報告書を届けてくれるのだそうだ。管理会社の名前入りの看板が空き家に設置されて、近隣住民からのクレームにも対応してくれるとか」
祖母
「それは有り難いことですね。他にもコースがあったりするのかしら?」
祖父
「そうだ、思い出したぞ!NPO法人 空家・空地管理センターのサービスだ。他にも月500円でポストの清掃をしてくれたり、月950円から郵便物の転送もしてくれたりするらしい。庭の手入れや立木の剪定もお願いできたはずだぞ。何をお願いするかによって金額が変わってくるが、月々手頃な額から空き家の管理ができて、空き家を相続する可能性のある人は覚えておきたいサービスだ」
祖母
「NPO法人というところに安心感がありますね、お父さん。うちも息子たちが実家に住まずに空き家になるのだったら、そのサービスをお願いするのがいいですね」
祖父
「何を言っているんだ、母さん。うちが空き家になるということは、私も母さんも亡くなっているということだぞ」
祖母
「考えてみればそうですね。私もお父さんも亡くならないと、空き家にはなりませんものね。これは息子たちに教えておかないと」

 

最後に

祖父
「どこの自治体にも空き家問題があるようだ。大変なんだな」
祖母
「他人事じゃないですよ、お父さん。うちも実家をどうするか考えないと。あの子たちが今後も家に住むとは限らないのですから」
祖父
「そうだな。今のうちに、将来家に住むのかどうか息子たちに確認しておかないといけないな。頑張って建てたマイホームが空き家になるなんて、悲しいものな」
祖母
「そうね。息子たちといえば、お土産に温泉饅頭でも買って帰りますか?」
祖父
「そうだな。観光産業が回ればこの街も少しは元気になるかもしれない。お土産を買うのも社会貢献かもしれないな、母さん!」

 

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