認知症の方を在宅で見るためのポイントは?

在宅で生活をしている認知症の方は沢山いますが、介護者の苦労は大きい事だと思います。

認知症を患っても問題無く穏やかに生活を送る事が出来る方もいますが、中には近所を徘徊したり、迷子になって家に帰ってこられなくなる方もいるのでは無いでしょうか。又、大きな声で怒鳴ったり、言い争いが絶えない状態になる家庭もあるでしょう。認知症の方を介護していると、介護者が想像もしない言動がある事もあり、対応に困る場面も多々あります。色々と大変な事が多い認知症の方の在宅生活ですが、いくつかのポイントをご紹介したいと思います。

否定しないようにしましょう

認知症にはいくつか種類があります。脳梗塞等の後遺症で発症するものや、脳が徐々に委縮し、認識面が低下していくもの等があります。認知症の症状も人それぞれで、対応方法は一概にこれと言うものはありません。ですが、どのような認知症の方にも共通する対応方法は、「否定しない」という事です。否定をしたり、叱責すると、逆効果になる場合が多いです。

⇒認知症の種類や症状は?

例えば、何度言っても解らない方にどうしても苛立ってしまい「何度言ったら解るの」と怒ったり、ご飯を食べたばかりなのに食べていないという方に対して「さっき食べたでしょう」等の声を掛ける事です。
介護者は実際の所、間違えている訳ではありません。ですが、認知症の方にとっては何度も言われた記憶も、食べた記憶もありません。ですが、「怒られた」という事や怒られて「悲しい」「情けない」という感情は残ります。身に覚えの無い事で怒られる事が続くと、どんどん自身を無くして内向的になってしまったり、反対に混乱し取り乱してしまうという事になってしまいます。

認知症の方はこちらが予期せぬ行動をする事もあり、介護者は驚きの連続であったり、思い通りにならない事が多くストレスが溜まる事だと思います。ですが、「認知症という病気が引き起こす行動」であるという事を頭に置き関わるようにすると、少し気持ちが楽になるのではないでしょうか。

出来る限り認知症の方の気持ちや想いに寄り添い、ペースを合わせるようにしましょう。

場所が分かりやすいように工夫しましょう

認知症になると、全ての人ではありませんが、場所や時間等を認識する事が出来にくくなります。住み慣れた場所である自宅に置いてもトイレの場所が分からなくなり、近くのゴミ箱等に用を足してしまったり、尿失禁をしてしまう事がある場合があります。

そのような方に対しては、一人の時でもトイレの場所を把握しやすいように、トイレの扉を開けておいたり、扉に「お手洗い」等と貼っておく等の工夫をしましょう。

又、規則正しい生活を送れるように、朝はカーテンを開けるなどしましょう。

衣服においても、タンスに何が入っているか貼紙をしておくと、自分自身で出して着る事ができる場合もあります。少しの工夫で、自分で出来る事が増える場合もありますので、色々と試してみましょう。

認知症の方は自分でしたくても方法が解らない場合もあります。失敗をして自信を喪失させないよう、このような一工夫でサポートしていきましょう。

得意な事や好きな事を見出しましょう

認知症になったからといって、全ての事が出来なくなった訳ではありません。昔から日常的に行っていた事などは、良く覚えていて体が勝手に動く事もあります。

又、「自分にも出来る」という達成感は、自信を取り戻すきっかけにもなります。小さな成功体験の積み重ねが、生活を明るいものにしていきます。

又、家庭の中での「役割」を与える事も有効です。ほんの小さな役割でも構いません。例えば、テーブルを拭いてもらったり、男性でしたらゴミ捨て等も良いかも知れません。自分でやってしまえば済むような事でも、何でも良いので、可能であればお願いし、やってもらいましょう。実施してもらった後は必ず「ありがとう」や「助かる」等の声を掛けるようにしましょう。いつまでも、家庭や社会の中での役割がある事は、生きる力になる事でしょう。

積極的に介護サービスを利用しましょう

介護をするという事は、いくら介護の知識があったとしても、一人では出来ません。認知症の方の介護は特に、精神的に参ってしまう事が多いでしょう。認知症は徐々に進行しますし、「昨日まで出来ていた事が今日は出来なくなる」という事もあります。

一度歯車が狂い始めると、悪循環に陥ってしまう場合もありますので、「まだ外部の手を借りなくても大丈夫」と思っている内でも、何らかの介護サービスを利用しておく事をお勧めします。

デイサービス等で外に出る事は、慣れない内は混乱する場合もあるかも知れませんが、他者との関わり等もあり、良い刺激になる場合が多いです。専門職の目に触れる事で体調の変化にも早期に気付き易くなるでしょう。

又、長く在宅介護を続けようと思うと、何よりも介護者の穏やかな心が必要不可欠です。少しの時間でも介護の事を忘れてリフレッシュする事はとても大切です。

今現在の段階では、認知症を治す薬も手段も開発されていません。ですが、認知症の方が穏やかに過ごせるかどうかは、介護する人や、周りの環境等にとても左右されます。

介護者が1人でストレスを溜め込む事の無いよう、周りの人やサービスを出来るだけ使い、穏やかな気持ちで介護をしていきましょう。

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