不動産相続!名義変更の登記申請書には何を書くの?必要書類は?

相続によって不動産を手に入れて名義変更手続きをすることを正式には「相続を目的とした所有権移転登記」といいます。登記の専門家である司法書士に対しては「相続がありました」と言えばすぐにわかってもらえます。

また、他に手続きし忘れの登記があっても資料を見れば専門家ですからすぐにわかりますので「一緒にこういった手続きもなさった方がいいでしょう」「こういった手続きを先にした方がよろしいでしょう」という提案をしてくれます。手続きに関しは、司法書士に依頼するのであればさほど心配する必要はありません。

ですが、問題は書類です。

司法書士に「○○の書類を持ってきてください」と言われても、書類の基本を知っていなければ頭にクエスチョンマークが飛んでしまいますね。そこで前回に引き続き、相続による不動産の名義変更の必要な書類を一つずつ解説していきたいと思います。また、合わせて申請書の記載内容にも触れていきます。必要書類と記載内容はセットで見ていくと、相続手続きが「なるほど」と思えるのです。

■住まいの相続手続きに必要な書類とは?難しければサポートを

相続による不動産の名義変更に必要な書類は主に、

  • 申請書
  • 戸籍謄本
  • 印鑑証明書
  • 遺言書
  • 遺産分割協議書
  • 土地の権利書(登記済証)
  • 固定資産税評価証明書
  • 登記事項証明書
  • その他

などになります。

実は「全てのケースにおいて絶対にこれ!」という書類は申請書と戸籍謄本などで、他の書類は相続の形態において適宜ということになります。

中には遺言書や遺産分割協議書の存在しない相続もあります。法律に従って分割するケースです。また、相続の中には遺言によっての分割もありますし、相続人同士の話し合いによって遺産分割を行う場合もあります。前者の場合は当然ですが遺言が必要になり、後者の場合は遺産分割協議書に、遺産分割協議書に押した実印の印鑑証明書が必要になります。また、遺言執行人を立てていれば、遺言執行人に関する書面もその他として必要になります。どんな相続方法なのかによって必要な書類には違いが出ます。

ご紹介した中でも登記事項証明書や固定資産税評価証明書は手続きの中での確認作業や手数料ともいえる登録免許税の算出などに必要になりますが、法務局には提出する必要はありません。相続ケースによって必要になる書類、必要だけれど提出の必要はない書類と色々です。わからなかったら専門家に相談して「我が家の相続ではどんな書類が必要ですか」と尋ねてしまうのがスムーズな手続きのコツです。

しかし、そんな中で相続による名義変更の場合はどんな時でもばっちり必要になる書類があります。そのうちの一つが前回も触れた「申請書」です。

■都道府県で変わりなし!東京建物の手続きと記載内容

相続による不動産の名義変更の申請書とは、いわば登記の申込書のようなものです。この申請書を見て法務局側はどんな登記をして、登記簿にどんな記載をすればいいかを判断します。そして、その他の書類(添付書類)を確認することによって申請書の内容が本当かどうかを確認するのです。

登記の名義変更は時に不動産の権利を失ってしまう可能性すらある大事な手続きです。誰かが不正に手続きしに来ないとも限りません。ですから法務局側はかなり慎重に申請書の内容が本当かどうかを添付書類から確認します。そして、「本当だな」「これは名義の書き換えをしていいのだな」と判断できれば、名義変更を行います。

そんな登記の申込書ともいえる申請書には主に、

  • 登記の原因や目的(相続など)
  • 被相続人(不動産の持ち主であった亡くなった人)
  • 相続人(不動産の新たな名義人)
  • 添付書面一覧
  • 登録免許税額
  • 不動産

を記載します。

申請書はまさに登記の申込書ですから、こういった記載を見て法務局側で名義の変更を行います。登記簿記載する必要事項は全て申請書に書いておいてくださいねということです。

また、名義変更をするにしても不動産がわからないと登記簿の中身の変更は大変です。名義を変更する土地や建物についてもきちんと申請書に記載してくださいねということです。

申請書は「名義変更の申込書」「名義変更に必要なことは全て書いておく」ことが基本なのです。

登記自体は必ず専門家にお願いしてくださいということはありません。相続人が自分で登記しても問題はありません。ただ、申請書に記載する事柄はどんなことか、登記に馴染みのない人だとなかなかわかりません。また、どんな資料を見て書けばいいかもわからないですよね。結果的に自分で挑戦しようと考えてもギブアップし、司法書士に依頼するという人はとても多いのです。

法務局のホームページでは登記申請書の雛形を配布しています。興味がある人は確認してみると、大体のイメージが掴めることでしょう。

■申請書の記載内容を添付書面で証明!相続手続きの基本

最終的に司法書士に依頼することになるケースが多いなら、別に申請書の中身を知っておく必要はないように思うことでしょう。「申請書も司法書士が書くのだから丸投げでいいのでは?」とも思うかも知れないですね。しかし、申請書の中身を知っておくと、相続手続きについて知ることができるといっても過言ではないのです。

例えば「相続人」「被相続人」はどうやって証明しますか?何を見て書けばいいですか?

これは戸籍謄本ですね。相続人と被相続人の繋がりがわかる書類の基本です。この戸籍謄本は登記だけでなく預金などの他の相続手続きでも必要とされる書類です。

では、不動産の名義人が確かに亡くなって相続が発生したことはどうやって証明しますか?

これは死亡届や死亡診断書、除籍などですね。こちらは死亡後に保険金の請求手続きをするための必須ともいえる書類です。

このように、申請書の中身の証明に使う書類、そして記載内容は他の相続手続きでも当てはまることが多いのです。相続による名義変更の申請書を簡単に覚えておくと、他の手続きでも応用できてしまうのです。

この申請書の記載を証明するにはどんな書類が必要?

そこから連想して書類を推理していくと、どんどん手続きの必要書類がわかるようになっているのです。

■最後に

今回は相続による名義変更に必要な書類の中で、申込書ともいえる申請書にスポットを当てました。次回はもう一つの必須書類ともいえる戸籍謄本について解説していきます。

戸籍謄本はとても一般的な書類ですが、実のところとっても専門家泣かせ。その理由はなぜなのか、次回まで考えてみてくださいね。

相続登記に必要な戸籍謄本とはどんなもの?身近な書類の中身に注目

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