iDeCoは「安全志向」で運用することもできる?「運用」が心配です。

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、自分自身で掛金を拠出し、自分で掛金を色々な運用商品に振り分けるという特徴があります。掛金を振り分け、運用することにより老後のための備えを「増やす」ことができる年金がiDeCoなのです。しかし、この「運用」という言葉に不安を覚える方も少なくありません。特に、今まで株式や投資信託などに触れたことのない方は、「iDeCoには興味があるけれど、運用という言葉に不安を感じる」「私にできるのかな」「運用した結果、将来的にiDeCoからもらうお金がすっからかんになることもあるの?」と不安を口にすることが多いようです。

iDeCoでは、大きく2つの方針で運用することができます。最近iDeCoに興味を持った2人の若者の会話から、iDeCoの運用とはどんなものか、基礎知識と概要を確認しましょう。「運用」という言葉に不安を抱いた方は、特に知っていただきたい知識です。

 

■iDeCoは大きく「安全」と「利益」の2つの方針で運用できる

 

かつて不動産問題や相続問題についてお父さんとお母さん、そしておじいちゃんやおばあちゃんに色々な話を聞いたA子ちゃんとB太くん。2人はすくすく育ち、すっかり国民年金保険料を自分で支払う年齢になりました。「年金保険料は高い」「払っても、自分たちがもらえるかわからない」・・・そんな話を聞くうちに、今度は姉弟2人して、すっかりと年金問題に興味を持つようになりました。

色々調べてみると、国民年金や厚生年金の他に、iDeCoという「じぶん年金」という性質の制度があることを知りました。これは、iDeCoについて知ったばかりの姉弟が交わした、iDeCoの「運用」という部分に関しての会話です。「運用」「2種類」をキーワードに、2人の会話を見ていきましょう。

1.iDeCoの「運用」に不安を覚える!姉・A子

A子
「う~ん・・・」
B太
「どうしたの、姉さん。難しい顔で唸ったりして」
A子
「実はね、iDeCoをはじめようと思っているのだけど」
B太
「だけど?」
A子
「私、資産運用ってしたことがないのよね。株式とか投資信託って、運用や経済状況によっては目減りすることがあるっていう話を聞いて、怖くて運用したことがないのよ。株式にも、投資信託にもノータッチで、いきなりiDeCoで運用すると言われても、運用できるのかなって、不安なのよね」
B太
「なるほど。でも、iDeCoと投資信託や株式は別物でしょ?」
A子
「そうだけど、・・・確かに違うものなのだけど、iDeCoに加入すると、契約した先の金融機関で、iDeCoを運用しなければならないわけじゃない。自分の考えで」
B太
「要するに『運用』という言葉に不安感や苦手意識があると?」
A子
「そう、それ!iDeCoに興味があっても、『運用』という言葉に苦手意識があって、第一歩を踏み出すことができないのよ。運用という言葉には、どうしても『どんどんお金を投資して増やす』という印象があるでしょう。iDeCoは退職後の大切な資金源だから、『運用に失敗したらどうしよう』って思っちゃうのよね」
B太
「確かに、『運用』という言葉には『増やそう』という印象があるよね。でも、iDeCoの運用と、一般的な株式や投資信託の運用は、やっぱりちょっと違うよ。iDeCoの『自分で運用の指示を出す』『運用する』というところに不安を覚える人は、そこをはっきりさせた方がいいと思う」
A子
「はっきり?」
B太
「そう。通常の株式や投資信託の運用と、iDeCoの運用の違いを、きっちりはっきり。すっぱり」
A子
「・・・もっと具体的にお願いします」
B太
「はいはい」

2.iDeCoの元本確保型と元本変動型

B太
「iDeCoでは、大きく2つの種類で掛金を運用できる。一つは『元本確保型』で、もう一つは『元本変動型』」
A子
「うん?パンフレットにはそんな運用商品名はなかったような?」
B太
「これは具体的に運用のために使える商品名ではないよ。運用できる商品は、大きく元本確保型と元本変動型にわけることができるという意味なんだ」
A子
「へー」
B太
「元本変動型は、投資信託などのことを指す。投資信託は経済状況や、投資信託に含まれている株式や債券の状況によって変動するだろ。だから、元本変動型の運用商品になる。じゃあ元本確保型はどんな運用商品があるかというと・・・これは、姉さんもよく知っている金融商品だよ」
A子
「えー、何だろう?『運用する』金融商品で、元本が安全志向ということだよね?ちょっと思いつかないなあ」
B太
「答えは簡単だよ。元本確保型は定期預金などのことなんだ。定期預金は、100万円預けると、金利がついて元本がちょっとだけ増えることはあっても、基本は100万円だよね。投資信託みたいに変動するという感じじゃないだろ?」
A子
「うーん、でも、ちょっと定期預金と『運用』という言葉が繋がらないな。定期預金はあくまで預けるという印象だから・・・」
B太
「そうかもしれないけど、iDeCoの場合はあくまでiDeCoを通して定期預金に掛金を『預ける』と考えてみたらどう?直接的に自分が定期預金を預けに行くのは預入だけど、iDeCoを通すから『運用』。どう?」
A子
「まだちょっと納得できないけど、とりあえずiDeCoの運用商品には、元本変動型と元本確保型があって、元本変動型の金融商品が主に投資信託、元本確保型の金融商品が主に定期預金だということはわかったわ」

3.iDeCoでの「運用」は自分で掛金を配分変更すること

B太
「iDeCoの場合、2種類の運用商品の中から自分の好きなものを選んで、拠出した掛金を振り分ける(分配)するんだ。例えば、元本確保型の中からA定期預金を選び、元本変動型からはG投資信託を選ぶという感じでね。別に金融商品はそれぞれ1種類じゃなければいけないという決まりはない。投資信託は特に多くの金融機関で色々な種類を用意しているから、G投資信託とH投資信託という感じでいくつか選んでもいいんだ」
A子
「最初は不安だから元本確定型の定期預金に掛金をほとんど分配するということもできるの?それで、後で分配を変える」
B太
「もちろん。そういう分配も可能だよ。分配変更も可能だし。自分で考えて運用すればいいから、『安定志向にしたいから定期預金に掛金を多く分配しよう』と考えて運用してもいいし、『リターンを多く出したいから、積極的に投資信託に掛金を分配しよう』と考えてもいい。自分の意思で加入して、自分で考えて老後のために掛金を運用する。それがiDeCoなんだ。ポイントは、株式なんかを買い付けて値動きに合わせて売買するんじゃなくて、あくまで掛金を『分配』するかたちで運用するというところだね」
A子
「運用できる金融商品は大きく2つにわけることができて、どちらのどんな種類を選んで、どれだけ掛金を分配するかは自分次第ということね?」
B太
「そういうこと」
A子
「確かに、普通に株式や投資信託に投資するのとはちょっと違うかも」
B太
「姉さんさえよければ、今度iDeCoでの運用のコツを教えるよ」
A子
「あ、知りたい!じゃあ、今度時間がある時によろしく!」

お悩みごとは無料相談をどうぞ!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

ABOUTこの記事をかいた人

老後のお金と暮らし

老後に向けての「年金対策」「資産運用」。老後になったときの「実家の売却や運用」「有料老人ホームなどのご紹介」まで、「老後のお金と暮らし」をファイナンシャルプランナーが専門的な立場からサポートします。どんなことでもお気軽にご相談ください。